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古代ギリシアを発祥として7世紀頃まで、ワインがアンフォラと呼ばれる陶器で運搬されることはありましたが、現在、世界中でカメで貯蔵熟成されるお酒は、沖縄の泡盛と紹興酒だけです。ワイン、ウィスキー、ブランデーなどは木樽で貯蔵されています。
紹興酒のカメの多くは、江蘇省長興で作られています。カメの素材は、カオリナイト(カオリン)やモンモリロナイトを含んだ粘土を原料にしています。この粘土は、吸水性が優れていて、陶器作りにもよく使用されています。整形乾燥して釉薬が塗られた後に、1,100〜1,300度の窯で焼かれて作られます。
カメに使われる粘土は、吸水性が優れているため多量の水を含み、高温で焼かれることで 水分が蒸発します。カメの表面に多穴性(微細いな穴が多い)があるのは、この水分の抜けた後と言われています。この微細な穴が極少量の外気との呼吸や極少量のお酒のしみ出しを行なっていると言われています。また原料の粘土の成分は、鉄、マグネシウム、石灰などの鉱物を含んでいます。成分は極微量で人体に何らかの影響を与えるものではありませんが、長年お酒に触れていると お酒に影響を与えます。素材の陶器から溶け出したこれらの成分の一部がお酒のタンパク質などの成分と結合して澱(おり)となり沈殿します。このことによって清んだ紹興酒が生まれます。
同様に、お酒に含まれる有機酸はカメの成分と結合して塩の結晶となり沈殿します。このことによって、お酒の酸味の鋭さを消し、味をまろやかにすると言われています。 |
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